藤沢内科消化器クリニック

胃の中に生息する最近ヘリコバクター・ピロリ菌（ＨＰ）のことです。小児期に、主に母親から感染するといわれています。この菌に感染すると、胃炎をおこし、胃十二指腸潰瘍や胃癌の原因になります。除菌すると、発病のリスクを低下させます。ピロリ菌が陽性の場合は、なるべく早く除菌しましょう。

検診レベルで無症状の人を２日法で調べると、１日陽性、２日陽性合わせて全体の約１０％の人が陽性になります(藤沢市大腸がん検診からのデータ)。感度が高いので、必ずしも、大腸ポリープや大腸癌があるわけではありませんが、必ず大腸内視鏡を受けることを勧めます。また胃の病気でも陽性になることがありますので、検査をしていない人は胃内視鏡検査も受けましょう。
当クリニックでは胃と大腸内視鏡の同日検査を行っております。

大腸ポリープは多くが腺腫と呼ばれるもので、癌に移行して行く可能性があります。この点がほとんどの胃のポリープところです。多くは大腸内視鏡施行時にポリープを切除すること（ポリペクトミー）ができます（大きさ、数によっては他の日、あるいは病院を紹介することもあります）。

胃が痛いと来られる人は、必ずしも胃潰瘍などの胃の病気とは限りません。胆石、膵炎、膵癌、婦人科疾患などもあります。胃内視鏡検査だけではこれらの病気の診断は出来ません。必ず腹部超音波検査(エコー)を受けることを勧めます。
当クリニックでは二人の専門の検査技師が実施、医師が診断しております。

日本人の胃液は昔と比べて、かつてないほど高酸の状態になってきています。これは食生活の変化、ピロリ菌の感染が減ったことなどが原因と考えられます。そのため、胃酸の逆流によりおこる逆流性食道炎は今や国民病と言っていいと思います。意外と放置され、日常生活に支障をきたしている場合も多いようです。良く効くお薬がありますので、胸焼け、のどの違和感、つかえ感などの症状がありましたら、気軽に医師に相談しましょう。また逆流性食道炎と関連が高い、胃と食道の間にできる癌もありますので、定期的に内視鏡検査を受けることが必要です。